こんにちは。空(そら)です。
春らしい日差しに誘われて、愛犬と一緒に仲宿から石神井川までお散歩してきました。 このルートには、昔ながらの商店街や、あたたかな交流、そして心がふっとほぐれる景色が詰まっています。
東京には、今も多くの商店街が残っていて、それがこの街の魅力のひとつ。 少子化や時代の変化で閉店してしまうお店もあるなか、地域の力で再生しようとがんばっている姿を見ると、歩いて応援したくなります。
板五米店~旅とお結び~


まず立ち寄ったのは、仲宿商店街にある「板五米店~旅とお結び~」。 築100年の旧商家を再生したこのお店は、5種類のお弁当と20種類以上のおむすびを販売。玄米に変更もできて、選ぶ楽しさも広がります。
趣のある店先でおむすびが握られるのを待つ時間も、どこか旅の途中のような、ちょっと特別なひとときに感じられました。
3月には「羽釜で炊く、親子おむすび体験」などのイベントも行われていたそうで、地域とのつながりを大切にしていることが感じられます。
新月堂のいちご大福
そして、やっぱり素通りできなかった「新月堂」。昭和11年創業の和菓子屋さんです。
もともといちご大福にそこまで惹かれていなかった私ですが、店頭に並ぶ「無添加」「もち米100%」「北海道十勝産の小豆」「福岡産あまおう」の文字に惹かれて、思わず手が伸びました。
いただいてみると、ふんわりしたお餅と、甘みのあるあんこ、そしてジューシーないちごが絶妙!
いちご大福って、こんなに美味しいものだったんですね。
春の甘味って、どうしてこんなに幸せな気持ちにしてくれるんでしょう。

石神井川沿いで春を感じる
おむすびといちご大福を手に、石神井川沿いへ。 桜はちょうど見ごろ。川沿いの道を歩きながら、春の花々に目を奪われました。
ツツジ、レンギョウ、モクレン、椿… どれも春を知らせるように咲いていて、足を止めるたびにスマホを構えてしまいます。

写真を撮る母の姿を思い出して
桜の枝越しに空を見上げたとき、ふと、晩年の母のことを思い出しました。
そういえば母も、季節の花を見つけては、よく写真を撮っていました。
当時の私はどこか他人事で、ただ「うんうん」と頷いていただけだったけれど…
今になってようやく、母の気持ちが少しわかる気がします。
この景色を、きっと誰かと分かち合いたかったんだろうな。
今なら、この景色を一緒に見ながら話せたのにね。ごめんね。
あの頃は気づけなかったけれど、今の私は、あの時の母のようにカメラを向けています。
反省も、後悔も、今を大切にするために必要な気づきだったのかもしれません。



小さなふれあいに、心がふっとほどける
犬と一緒に歩いていると、自然と声をかけてもらえることがあります。
「こんにちは」と挨拶を交わしたり、「うちも飼ってたのよ」「かわいいわね」と微笑みかけてくださる方も。
たった数秒のやり取りなのに、心がほっとするのは、きっと言葉の奥にやさしさがあるから。
犬たちは、言葉にできない空気をやわらかくしてくれる存在なのかもしれませんね。
おまけ|餃子専門店 MIKIYA
6席だけの小さな餃子専門店。
お酢や塩、胡椒がカウンターに並んでいます。
美味しいので、ぜひ試してほしいです!
そして、犬連れでも店内OKなのがありがたいところ。
冷凍餃子や焼き餃子の持ち帰りもできて便利です。

おわりに
今回のおさんぽコースは: 仲宿商店街 → 板五米店 → 新月堂 → 石神井川 → MIKIYAというルート。
商店街のぬくもりと、春の息吹、人とのふれあい、そして小さな後悔と感謝。 すべてが詰まった一日になりました。
東京には、まだまだこんな素敵な商店街がたくさんあります。 十条、大山、戸越銀座、三ノ輪、武蔵小山…これからも、歩いて、見つけて、綴っていきたいと思います。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
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